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【糖質は毒?】認知症にならない最強の食事術を読んでの感想!

管理人

こんにちは、理学療法士をしているトモさんです。


近年、高齢化が進んでいる日本では、認知症の方もどんどん増えています。

厚労省の調べでは2025年には65歳以上の人で5人に1人が認知症と言われています。

なんだか他人事ではないですよね(^_^;)?


認知症予防には脳トレや運動、睡眠など多くの方法が紹介されていますが、食事での予防はわたし自身あまり聞いたことがありませんでした。

そして、重要なのが「糖質制限」になります!

認知症には糖質が関係している?

毎日必ずと言っていいほど口にしている糖質です。

なんだか気になりませんか?


今回は認知症予防の中でも「食事術」について本を読んだ感想を交えながら解説していけたらと思います。


こんな方にオススメ

オススメの方

○家族で認知機能が低下してきている方
○自分の認知機能が心配
○認知機能だけでなく体調を良くしたい
○運動はしたくない


「名医が教える 認知症にならない最強の食事術」

には認知症予防だけでなく、結果的に生活習慣病も予防改善する方法が紹介されています。


こんなことがわかるよ!

○認知症予防にはどんな食事?
○糖尿病と認知症の関係
○糖質が認知症になぜ関係しているのか?



糖尿病や認知症が気になる方は目を通してみてください(^^)

【糖質は毒?】認知症にならない最強の食事術を読んでの感想! 概要


それでは認知症にならない最強の食事術について感想を書いていきたいと思います。


結論を先に言いますと、本書では認知症予防したいなら「糖質を制限しよう」ということが中心に書かれている内容になります。


糖尿病の方は認知症になりやすいというデータもあり、糖尿病をはじめとした糖質制限食を実践することが認知症予防にも繋がると書かれているんですね。


本書では「果物は毒だ!」と過激な発言もありちょっとドキッとしますw

認知症は4つの認知症の総称であり、

認知症

○アルツハイマー型認知症
○脳血管性認知症
○Lewy(レビー)小体型認知症
○前頭側頭型認知症


の4つにわけられています。


特に多いのがアルツハイマー型認知症で認知症の方の約半数~7割を占めると言われています。

つまり認知症の中でもアルツハイマー型認知症を予防することが重要なんですね!


認知症予防には、運動や睡眠、脳トレについて考えてきたわたしにとって糖質が原因とは盲点でした(^^;)

確かに運動・睡眠・脳トレは効果がありますが、毎日生きるためにエネルギーを摂取する食事はいろんな病気に関わっていても不思議ではないですよね?

認知症に食事が関係しているのも確かにうなづけます。

体に良いと分かっていても

「運動を取り入れろ!」

と言われて簡単に継続出来るほど簡単ではないです。

運動はホント継続できない(^^;)


しかし、食事ならどうでしょう?

大変な運動をしなくても効果が得られるのであれば運動よりは継続しやすくないですか?

それではなぜ糖質が認知症に繋がるのか?

糖質と認知症の関係について見ていきましょう!

認知症の原因は糖質?


それでは認知症と糖質にどのような関係があるのか見ていきたいと思います。


最近の研究では認知症と糖尿病が、密接に関わっていることが知られてきているんですね。

糖尿病の人がアルツハイマー型認知症にかかる確率は、糖尿病でない方と比較して約3倍高いとのことです。


アルツハイマー型認知症の原因物質であるアミロイドβは、糖質をとることで体内に蓄積されていくことが証明されています。

つまり糖尿病を予防することがアルツハイマー型認知症を予防することにも繋がるんですね!

糖質を制限して両方を予防できるならかなりうれしいですよね(^^)


ここで1つの研究を紹介したいと思います。

食習慣とアルツハイマー型認知症と糖尿病の関係を示した研究で「久山町研究」があります。

65歳以上の高齢者を対象に1985年から2012年にかけて5回にわけて調査を行ったところ、認知症にかかっている人は約3倍に増え、そのうちの6割がアルツハイマー病であることが認められました。またアルツハイマー病に限定すれば、患者数はおよそ9倍にまで増えていたのです。
なぜこのような結果になったかと言いますと、糖尿病の方が増えてしまったからなんです。糖尿病を予防しようと町全体で食事指導を実施しました。カロリーバランス重視「糖質60%・たんぱく質20%・脂質20%」の食事内容でしたが、半分を糖質が占めていますよね?
結果糖尿病が増えてアルツハイマー病が増えてしまったのです。

引用元:名医が考えた認知症にならない最強の食事術


こんなにも認知症と糖尿病が関わっているとは驚きですよね?

糖尿病は合併症で腎症、下肢の壊死、網膜症、神経症などが注目されがちです。

しかし、認知症にも注目するべきだと感じましたし、糖尿病の恐ろしさを改めて感じる内容でした。


糖尿病も怖いですが、原因である糖質がホント怖い!

普段の食事で美味しいものは糖質を多く含んだ食事が多いですからね(^_^;)


自分の食生活も見直さなきゃと感じました。

糖尿病の人が認知症になりやすいメカニズムとは?

糖尿病の方が認知症になりやすいメカニズムを簡単に解説していきます。

そのためにはまず糖質が吸収されるしくみを理解する必要があります。

糖質の吸収について

まず3大栄養素「糖質」「たんぱく質」「脂質」の中で血糖値を上昇させるのは唯一糖質だけなんです。


糖質を摂取して高血糖状態になると、すい臓から「インスリン」というホルモンを分泌します。




糖質を摂取すると、胃や腸でブドウ糖に変わります。

ブドウ糖は高血糖状態にして血液をドロドロにします。

ここで出現するのがインスリンです!

インスリンが血液中のブドウ糖(血糖)を筋肉内取り込んでエネルギに-してくれるんです。

結果、血糖値が下がるわけですね(^^)


エネルギーとして使ってもまだ余っている状態の時は筋肉と肝臓にグリコーゲンとして蓄えるんです。

エネルギーの貯金みたいなものですね(^^)


しかし、筋肉や肝臓も無限に蓄えておくことはできません。

それでも余ってしまった場合はインスリンが中性脂肪に変えて体脂肪として蓄えることになるんです。

これがいわゆる肥満というやつです(^^;)

インスリンについて

先程インスリンは高血糖になると分泌されると説明しました。

ですがインスリンは微量ながら常に分泌されています。

これを「基礎分泌」と言います。

何か食べ物を食べるとインスリンが追加されます。

これを「追加分泌」というんですね!

食事の中でも糖質を摂るとインスリンは基礎分泌の10~30倍も追加分泌されてしまいます。

こんなにインスリンを出さなくてはならないすい臓はめっちゃ疲れますよね?


糖質を日常的にたくさん摂取しているとすい臓は疲れるので、インスリンを出さなくなります。

もしくはインスリンの効果が弱まることが出てきてしまいます。

インスリンが出ない

もしくは効果が弱まる

これが糖尿病の正体になります。

インスリン分解酵素

インスリンは血糖値を下げる役目を終えると、余ったインスリンは血中に残ります。

余ったインスリンを分解するために現れるのが「インスリン分解酵素」です!

インスリン分解酵素の働きは2つあります

ポイント

1.血中に余ったインスリンを分解
2.アミロイドβを分解



アミロイドβはアルツハイマー病の原因物質でしたよね?

インスリン分解酵素はアミロイドβを分解してくれるありがたい物質です。


しかし、インスリンが追加分泌によってたくさん分泌されてしまうとどうでしょう。

インスリン分解酵素は余ったインスリンを分解するのにいっぱいいっぱいになっていまうのです。

つまりアミロイドβの分解に手が回らないということです!

これはまずいですよね?

アミロイドβを分解してくれなければどんどん脳の中にアミロイドβが溜まってきてしまいます(^^;)


認知症に一直線です。


糖質をとってインスリンの追加分泌がたくさん起こると、アミロイドβが分解されなくなるので認知症になる確率が高まると言うメカニズムです。

どんな食事を取ればいいの?方法を具体的に!

それではどんな食事をしたら良いのでしょうか?

運動することは効果的ですが、なかなか続けられないから皆さん困っていますよね?


本書の内容をかいつまんで解説していきます。

詳しく食事内容が知りたい方は手に取ることをオススメいたします(^^)

果物は毒

いきなり過激な内容でびっくりしますよね!

果物は身体に良い食べ物のイメージが有るかと思います。


しかし、果物は甘いですよね?

この甘さは果糖といって果物に含まれている糖質によるものです。


果糖は血糖値を上昇させることはしないですが、中性脂肪に変わりやすいのが特徴です。

つまり肥満になりやすいということです。

肥満は身体が老化するのを早めてしまいます。

老化するということは認知機能も衰えてしまいますよね?


さらに最近の果物は品種改良されていて、とても甘いものが増えています。

一昔前は果物も酸っぱいものもあり現在より悪影響はなかったかと思います。

しかし、現在の果物はとにかく甘くて美味しい!

ここの罠が潜んでいますので注意が必要です。


わたしは果物が好きなので悲しい事実ですね。

しかも、最近のみかんやリンゴは特に美味しいと思っていた矢先にこの事実(^_^;)


糖尿病や認知症予防観点からみたら果物は確かに毒なのかもしれません。

たまに食べちゃうけど。。。

炭水化物やイモ類を少なめに

次は炭水化物やイモ類をなるべく少なくするという方法です。

炭水化物を抜くダイエット法が一時期はやりましたよね?

今も流行っているのかな?


炭水化物は主に白米やパン、麺類などがそれに当たります。

炭水化物は「糖質」と「食物繊維」で作られています。

つまり糖質を含んでいるということです。


特に白米は主食なので3食たくさん食べる方も多いでしょう。

麺類も好きな方は多いですよね。

わたしも大好きでしょっちゅう食べてますw


しかし、先に述べたように炭水化物は糖質を多く取りすぎてしまうためとても危険なんです。


イモ類も同様にたくさんの糖質が含まれていますので、認知症予防の食事から考えた場合は危険な食べ物となっていまします。


つまり、炭水化物をなるべく取らずに、たんぱく質や脂質といったおかずをメインに食事をするというのが認知症予防の食事になるわけです。

糖質を取らなければ血糖値は大きく上がりませんので、たくさん食べても大丈夫だと本書では解説されています。


お腹いっぱい食べるなら糖質を抜いたその他の栄養素で補うのが効果的です。

具体的な食材を提示

具体的な食材を知るたいという方のために食材を載せておきたいと思います。


○ダメなもの

1.白米、パン
2.麺類(ラーメン、うどん、そば、そうめん、パスタ)
3.イモ類(じゃがいも、さつまいも)


○良いもの

1.魚(特に青魚)
2.肉類
3.大豆類(豆腐、納豆、おから)※きなこはダメ
4.卵
5.野菜、きのこ、海藻
6.お茶、コーヒー(ブラック)、紅茶(砂糖なし)など
7.お酒(ウイスキー、焼酎などの蒸留酒)


この他にもたくさんありますが、気になる方は本書を手にとって見てみてください。

たくさんの食材のリストもありますので、献立を考えるのにも役立つはずです(^^)

【糖質は毒?】認知症にならない最強の食事術を読んでの感想! まとめ


いかがだったでしょうか?

今回は

「名医が考えた認知症にならない最強の食事術について」

感想と本書の内容を解説しました。


本書の内容をまとめると、認知症予防には糖尿病予防も欠かせないことがわかりました。

そのためには糖質を制限することが1番重要でしたね。


頭の回転を良くするには糖質が大事だと思っていたわたしにとって目からウロコでした(^^;)

適度な糖質は良いかもしれませんが、過度の糖質はすい臓に負担をかけて糖尿病お招きやすくなります

今すぐに糖尿病になるわけではありませんが地理も積もれば山となるです。

糖尿病にかかれば認知症になるリスクも高まってしまいます。

認知症の原因については「久山町研究」を例に解説しました。


バランスのとれた食事だと思っていたのが、糖質が食事の半分を占めていたことで糖尿病と認知症が増えてしまった内容でしたね!

糖尿病の方が認知症になりやすいメカニズムは

仕組み

1.糖質を多く摂取する
2.インスリンが追加分泌する
3.インスリン分解酵素がインスリンを分解
4.アミロイドβの分解に手が回らない
5.アミロイドβが蓄積し認知症に


インスリン分解酵素は血中に余ったインスリンやアミロイドβも分解してくれるありがたいものです。

限りある資源と思って糖質の過剰摂取はさけたいですね(^^;)


どんな食事を摂ったら良いのか

食事内容

1.果物は程々に
2.炭水化物や麺類、イモ類は避ける
3.たんぱく質、脂質でカロリーを補う
4.野菜、きのこ、海藻を摂る
5.飲み物は甘くないもの


ざっくりこんな感じでしょうか。

本書ではかなり細かくまとめられています。


本書を読んで糖尿病と認知症の知識が整理されたように思います。

また糖質の危険性も数多く知ることができました。

糖質をすべて排除するのはなかなか難しですが、少しずつ減らして行くことは誰でも出来るのではないでしょうか?


なにより糖尿病と認知症をダブルで予防できるのはありがたいですよね。


運動が苦手な人は食習慣を見直してみてはいかがでしょうか?

読むだけでも糖質の恐ろしさを体験できる良書です。


気になった方は是非読んでみてください。


今回はこの辺で失礼します。

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