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【本能的な情動】大脳辺縁系の扁桃体をわかりやすく解説!

管理人

こんにちは、理学療法士のトモさんです。


今回は大脳辺縁系(だいのうへんえんけい)の扁桃体(へんとうたい)について解説していきます。

「扁桃体の機能について知りたい」

「扁桃体ってどこにあるの?」

「感情ってどんな仕組みなんだろう」


または

うわっ!あの人なんか苦手。。

あの人生理的に無理なんだよね。。。


みたいな、顔や見た目で判断してしまったり、嫌いな人の前では顔に出てしまうのはなぜ?

こんな日常、誰でもありますよね?

わたしもたくさんありますw


このような疑問を持った方は、この記事を読み進めていくとなんとなく理解出来るかと思います。

結論を先にいいますと、扁桃体

快・不快を決める

脳の部位になります。

これは好きだな~これは苦手!を判断するということですね。

普段生活していれば誰でも好き嫌いは判断しているかと思います。

わかりやすく解説していきますので参考になれば幸いです。

大脳辺縁系の扁桃体とは?


扁桃体とは情動を司る部位になります。


情動とは何かと言いますと「好き」「嫌い」「怖い」などの感情になります。


誰しもが瞬時に

「あの人はなんか苦手!」

「生理的に無理!」

「うわっ!おっかない」


こんな感情を抱いたことはないでしょうか?

っていうか普段からよくあることですよね?

わたしはかなりありますw

瞬時に好き嫌いを判断するところが扁桃体になります。


頭で考えて好きか嫌いかを判断するのではなく、瞬時に判断するというところがポイントですね!

無意識に判断するということです!


扁桃体はアーモンド様の小さな部位です。

海馬という部位の近くにありますね!

この小さな部位が「快・不快」を瞬時に判断するんですからすごいものです。

医療関係者の方であれば場所を覚えたほうが良いと思いますが、一般の方であれば場所は覚えなくても大丈夫です(^^)

なんとなく脳の奥にあるんだな~程度に思っておいてください。

扁桃体はどんなとき活動している?


扁桃体は「好き」「嫌い」などの情動を司る部位でしたね?


それではどんな時に活動しているのか具体的な例を出して説明していきたいと思います。


クマと遭遇した場合


もしクマと遭遇した場合皆さんならどうしますか?

クマはこちらに気づいてじっと様子を伺っています。


とっさに背中を向けて逃げますか?

それとも大声を挙げて立ち向かいますか?


この判断をゆっくり頭で考えてから行動したらどうでしょう?

襲われてしまう可能性が高くなりますよね?


逃げるか?戦うか?の判断を瞬時に下すのが扁桃体の役割になります。

闘争・逃走反応なんて言われ方もしますね(^^)


これは原始時代から備わっている人間の本能になります。

虫が苦手な人の例


他の例を挙げるなら、女性は虫が苦手な人が多いですよね?

もし袖に大きなクモがいたらどうしますか?

とっさに払ったり、大きな声を挙げて叫んだりするのではないでしょうか?


まさかゆっくり頭の中で、クモは怖いし気持ち悪いから手で払おうかな!

って考えてから行動に移しませんよね?

そんなことが出来る人はクモが苦手じゃない人だけだと思いますw


このように「恐怖」という不快感を感じた時に扁桃体は活動します。

扁桃体を損傷するとどうなるか?


それでは扁桃体を損傷してしまうとどうなってしまうのでしょうか?


扁桃体は「快・不快」を判断する役割がありましたね!

特に不快感に強く反応するのがメインになるのではないかと思います。


扁桃体が損傷してしまった場合の研究を紹介いたします。

1937年、アメリカの精神科医クリューバーとビューシーは、扁桃体を含む側頭葉を破壊したサルが、どのような行動をとるか観察しました。サルは食べられないものとそうでないものの区別がつかず、ヘビなどの天敵も口に入れようとしました。
また同性や種の違う動物と交尾しようとするなどの異常行動をとりました。この症状はのちに扁桃体のみを壊した場合にもみられることがわかり、クリューバー・ビューシー症候群と呼ばれるようになりました。

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つまり扁桃体を何かが原因で障害されてしまうと、恐怖心がなくなってしまうということです。

例えば目の前にライオンが現れても恐怖心がないので、近づこうとするなどの行動に出てしまいます。


わたしは病院でリハビリを行っていますが、扁桃体を損傷した患者さんを経験したことはありません。

また見たことがないので扁桃体のみを損傷するというのはとても稀なことかと思います。


扁桃体は損傷するというよりは、強いストレスにより扁桃体が萎縮して

ポイント

・恐怖を感じる機能が鈍くなる
・逆に恐怖を過剰に感じてしまう


などが多いのではないかと思われます。

これは他の脳の部位やホルモンなども多く関わってくることなので今回は割愛します。

また別の記事で解説していきたいと思います(^^)

【本能的な情動】大脳辺縁系の扁桃体をわかりやすく解説! まとめ


いかがだったでしょう?


今回は大脳辺縁系の扁桃体について解説しました。


扁桃体の機能は「快・不快」を判断する役割がありましたね。

ポイントとしては

ポイント

・頭で判断するのではない
・瞬時に判断する
・快・不快の中枢だが、どちらかと言うと不快寄りに機能


ざっくりこんな感じです。


「この人何か苦手だわ~」

って感じるのは扁桃体の機能が関係しています。

他の脳の部位やホルモンも大きく関わっていますが、扁桃体は瞬時に苦手と判断してしまうんですね。

結構厄介だったりしますw

自分が苦手だなって表情に出てしまうのも扁桃体が関わっていますし、表情に出てしまうと相手に少なからずバレますからねw


「自分は顔にすぐ出てしまう」

なども扁桃体の仕業なのでなかなか防げないのが辛いところですよねw


でも扁桃体というのは本来いち早く危険を察知し、身を守るために備わっている機能なので人間にとってとても必要な機能です。

扁桃体があったからこそ、人間は今まで滅ばずに反映してこれたと言っても過言ではないです。

扁桃体さまさまですw

今回はこの辺で失礼します。


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・扁桃体について知りたい方はこの本がおすすめ

日常で嫌な人と接する時、顔に出てしまいますよね。

顔に出てしまうのはなぜだろと思った方は専門書で学ぶのが一番です。

わたしが参考にした脳の本はこちらです。

イラストも多いためわかりやすい内容です。

読んで損はないかと思います。

以上、トモさんでした。

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